概 要

中小規模のダム及び水路設備を対象として、効率と省力化を重点に開発した、遠隔監視制御システムです。ここに紹介するシステムは、ダム 4 個所、沈砂池 2 個所、水槽 1 個所の規模になります。
運用の形態は、平常時にはダム管理所に設置した自動制御盤で各種センサの情報を収集し、そのデータに基づいて自動でゲート操作を行い、運用データを蓄積します。
発電所又は管理所から、自動制御盤にアクセスすると、現在値データのリアルタイム表示及び蓄積データの閲覧と収集、さらに各種設定値変更、操作権の選択確保で、ゲートの遠隔手動操作も可能です。
自動制御盤が故障、異常と判断したり、自動制御盤自体が故障した時は自動制御を停止し、端末局側から発報して、管理所の監視操作卓に内容の表示と警報によるオペレータコールを行います。

特 長

1.情報伝路は一般加入回線を使用しているので、設置費用、回線使用料共安価で保安電話としての使用も可能です。
2.センサ、監視操作卓等のハードウェアは、一部を除き汎用製品による構成のため、信頼性、コストパフォーマンス、保守性等に優れています。
3.伝送路には一般加入回線を使用しているため、他の局が接続していると、管理所からのアクセスができない事も予想されます、端末局にはアクセスを受け付ける電話番号を予め登録して、アクセスの確実性とセキュリティを確保しています。
4.システム構成図では省略していますが、附加機能として、同一伝送路を使用した画像監視、気象観測データ伝送、土木計測データ伝送も合わせて行っています。
さらに故障、異常、警戒情報発生時に、発電所の監視操作卓より自動発報で保守担当者の携帯電話に音声通報する機能も備えています。

damuenkakukanshiのサムネイル

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